suコマンドとは?
Linuxのsuコマンドは、現在のユーザーから別のユーザーに切り替えるためのコマンドです。主にrootユーザー(管理者)への切り替えに使用されますが、他の一般ユーザーにも切り替え可能です。
suコマンドの基本的な使い方
基本的な構文は以下の通りです。
su [オプション] [ユーザー名]
このコマンドを実行すると、指定したユーザーのパスワードを求められます。正しく入力すると、そのユーザーの権限でコマンドを実行できるようになります。
rootユーザーへの切り替え
管理者権限を取得するためにrootユーザーに切り替える場合、以下のように実行します。
su
このコマンドを入力すると、rootのパスワードを求められ、正しく入力すれば管理者権限を持つユーザーになります。
一般ユーザーへの切り替え
特定の一般ユーザーに切り替えたい場合は、ユーザー名を指定します。
su username
例えば、「user1」に切り替える場合は以下のように実行します。
su user1
すると、「user1」のパスワードを求められ、正しく入力すれば切り替えが完了します。
suコマンドのオプション
- (ハイフン) をつけた場合
suコマンドの後に「-」をつけると、指定したユーザーの環境変数を完全に切り替えます。
su -
このコマンドは「rootユーザーとして完全にログインし直す」場合に使用されます。
-c オプションを使う
特定のコマンドを実行した後、すぐに元のユーザーに戻りたい場合は「-c」オプションを使用します。
su -c "コマンド" username
例えば、「ls」コマンドをroot権限で実行する場合は以下のようにします。
su -c "ls /root" root
この場合、rootのパスワードを求められ、正しく入力すれば「ls /root」が実行された後、自動的に元のユーザーに戻ります。
suコマンドの注意点
- rootユーザーでの操作は慎重に行いましょう。誤った操作をするとシステムに影響を与える可能性があります。
- rootのパスワードを不用意に他人に教えないようにしましょう。
- sudoコマンドを使う方が安全な場合もあります(sudoについては別の記事で解説予定)。
まとめ
Linuxのsuコマンドを使うことで、別のユーザーや管理者権限に切り替えることができます。ただし、root権限での作業は慎重に行う必要があります。特に初心者の方は、まずは「su」コマンドの基本的な使い方を理解し、慣れてから応用的な使い方を試してみてください。
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