freeコマンドとは?
freeコマンドは、システムのメモリ使用状況を表示するためのコマンドです。実行すると、RAMやスワップ領域の使用状況が一覧表示されます。
freeコマンドの基本的な使い方
ターミナルで以下のコマンドを入力すると、メモリの使用状況が表示されます。
free
実行結果の例:
total used free shared buff/cache available
Mem: 8000000 4000000 2000000 500000 2000000 3500000
Swap: 2000000 0 2000000
各項目の説明:
- total: システム全体のメモリ量
- used: 使用中のメモリ量
- free: 空きメモリ量
- shared: 共有メモリ量
- buff/cache: バッファ・キャッシュに使われているメモリ量
- available: 新しく割り当て可能なメモリ量
freeコマンドのオプション
freeコマンドにはさまざまなオプションがあり、用途に応じて便利に使い分けられます。
-h: 人間が読みやすい形式で表示
メモリ使用状況をGBやMBなどの単位で表示するには、-hオプションを使用します。
free -h
実行結果の例:
total used free shared buff/cache available
Mem: 8.0G 4.0G 2.0G 500M 2.0G 3.5G
Swap: 2.0G 0 2.0G
-m: MB単位で表示
MB単位で表示するには、-mオプションを使用します。
free -m
-g: GB単位で表示
GB単位で表示するには、-gオプションを使用します。
free -g
-s: 指定した間隔で情報を更新
リアルタイムでメモリ使用状況を監視する場合、-sオプションを使用します。例えば、5秒ごとに更新するには次のようにします。
free -s 5
freeコマンドの活用例
現在の空きメモリを確認
単純に空きメモリを知りたい場合は、以下のコマンドを実行します。
free -h | grep Mem
スワップ領域の使用状況を確認
スワップの使用状況を知りたい場合は、以下のようにします。
free -h | grep Swap
freeコマンドと/proc/meminfoの違い
freeコマンドはシンプルにメモリ情報を表示しますが、より詳細な情報を得るには/proc/meminfoを参照する方法もあります。
cat /proc/meminfo
このコマンドを実行すると、システムのメモリに関する詳細な統計情報が表示されます。
6. まとめ
freeコマンドを使うことで、システムのメモリ使用状況を簡単に把握できます。特に-hオプションを使うことで、分かりやすい形でメモリ状況を確認できるのでおすすめです。
また、リアルタイム監視には-sオプションを活用し、より詳細な情報が必要な場合は/proc/meminfoを参照することで、より深くシステムを理解できます。
Linuxを快適に使うために、ぜひfreeコマンドを活用してみてください!
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