Linuxには現在の日付や時刻を表示・設定するためのdateコマンドがあります。本記事では、初心者向けにdateコマンドの基本的な使い方や応用例を詳しく解説します。
1. dateコマンドの基本
まずは、dateコマンドを実行して現在の日時を確認してみましょう。
date
このコマンドを実行すると、以下のような出力が表示されます。
2025年02月21日 12:34:56 JST
デフォルトでは、システムのタイムゾーンに基づいた日付と時刻が表示されます。
2. 日付や時刻のフォーマット指定
dateコマンドでは、表示フォーマットを自由にカスタマイズできます。以下のオプションを使用して、指定したフォーマットで日時を表示することが可能です。
date "+%Y-%m-%d %H:%M:%S"
このコマンドを実行すると、以下のように出力されます。
2025-02-21 12:34:56
主なフォーマット指定子は以下の通りです:
- %Y:西暦(4桁)
- %m:月(2桁)
- %d:日(2桁)
- %H:時(24時間表記)
- %M:分
- %S:秒
3. 過去や未来の日付を表示する
dateコマンドでは、オプションを指定することで過去や未来の日付を取得できます。
3.1 1日前の日付を取得
date --date="yesterday"
または、以下のように指定することも可能です。
date --date="-1 day"
3.2 1週間後の日付を取得
date --date="+1 week"
3.3 1ヶ月前の日付を取得
date --date="-1 month"
4. UTC(協定世界時)で表示する
デフォルトではシステムのタイムゾーンが適用されますが、UTCで日時を表示したい場合は-u
オプションを使います。
date -u
5. タイムスタンプ(エポック秒)の取得
エポック秒(1970年1月1日 00:00:00 UTC からの経過秒数)を取得するには、以下のように指定します。
date +%s
6. スクリプトでの活用例
dateコマンドは、シェルスクリプトの中でログファイル名に日付を埋め込む際などに便利です。
#!/bin/bash
logfile="backup_$(date +%Y-%m-%d).log"
echo "バックアップ開始: $(date)" > "$logfile"
7. まとめ
dateコマンドは、単に現在の日付を表示するだけでなく、さまざまな形式で日時を取得したり、過去・未来の日付を計算したりすることができます。スクリプトと組み合わせることで、より実用的な活用が可能になります。Linuxを使いこなすために、ぜひdateコマンドを試してみてください。
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