Linuxのファイルシステムの使用状況を確認したい場合に便利なコマンドが「df」です。本記事では、dfコマンドの基本的な使い方から、オプションを活用した応用例までを詳しく解説します。
dfコマンドとは
dfコマンドは、ファイルシステムのディスク使用状況を確認するためのLinux標準のコマンドです。ディスクの総容量や空き容量、使用率などの情報を簡単に取得することができます。
dfコマンドの基本構文
dfコマンドの基本的な構文は以下の通りです:
df [オプション] [対象]
「対象」を指定しない場合、すべてのマウントされたファイルシステムの情報が表示されます。
基本的な使い方
1. ファイルシステムの使用状況を確認する
dfコマンドを何もオプションを付けずに実行すると、以下のような出力が得られます:
df
出力例:
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/sda1 10000000 4000000 6000000 40% /
tmpfs 2000000 0 2000000 0% /dev/shm
この出力には以下の情報が含まれています:
- Filesystem:ファイルシステムの名前
- 1K-blocks:ディスクの総容量(1KB単位)
- Used:使用済み容量
- Available:空き容量
- Use%:使用率
- Mounted on:マウントポイント
2. ディスク容量を人間が読みやすい形式で表示する
「-h」オプションを使用すると、容量をMBやGB単位で表示できます。
df -h
出力例:
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1 10G 4G 6G 40% /
tmpfs 2.0G 0 2.0G 0% /dev/shm
便利なオプション
特定のファイルシステムのみ表示する
「-t」オプションを使用すると、特定のタイプのファイルシステムのみを表示できます。
df -t ext4
この例では、ext4タイプのファイルシステムのみが表示されます。
特定のファイルシステムを除外する
「-x」オプションを使用すると、指定したタイプのファイルシステムを除外できます。
df -x tmpfs
この例では、tmpfsタイプのファイルシステムが除外されます。
iノードの使用状況を確認する
「-i」オプションを使用すると、iノード(ファイルやディレクトリの管理情報)の使用状況を確認できます。
df -i
出力例:
Filesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on
/dev/sda1 500000 100000 400000 20% /
注意点とまとめ
dfコマンドは便利ですが、以下の点に注意してください:
- 一部のファイルシステム(例:NFS)の情報取得には時間がかかる場合があります。
- 実行権限が必要な場合があるため、権限が不足している場合は「sudo」を使用してください。
dfコマンドを活用することで、Linuxシステムのディスク使用状況を効率的に管理できます。ぜひ実際に試してみてください。
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