Linuxのターミナルには、簡単にカレンダーを表示できる便利なコマンド「cal」があります。本記事では、calコマンドの基本的な使い方から応用的なオプションまで、初心者向けに詳しく解説します。
calコマンドとは?
calコマンドは、カレンダーを表示するためのコマンドです。特定の月や年のカレンダーを確認したいときに便利です。
基本的な使い方
calコマンドを引数なしで実行すると、現在の月のカレンダーが表示されます。
実行すると、次のように現在の月のカレンダーが表示されます。
特定の年のカレンダーを表示
引数として西暦を指定すると、その年のカレンダーを表示できます。
実行すると、2025年のカレンダーがすべて表示されます。
特定の月のカレンダーを表示
月と年を指定して、特定の月のカレンダーを表示することもできます。
この場合、2025年3月のカレンダーが表示されます。
週の開始曜日を月曜日に変更
通常、calコマンドでは週の始まりは日曜日ですが、-mオプションを使用すると月曜日から始まるカレンダーを表示できます。
日曜始まりのカレンダーを強制表示
システム設定によってはデフォルトで月曜始まりになっている場合もありますが、-sオプションを使用すると、強制的に日曜始まりにできます。
1年分のカレンダーを縦表示
-yオプションを使用すると、現在の年のカレンダーを1年分すべて縦に表示できます。
月名や曜日を省略せずに表示
通常のcalコマンドでは、月名が略語で表示されますが、-Aオプションを使用するとフルスペルで表示されます。
前後の月を含めて表示
-3オプションを使用すると、前月・当月・翌月の3か月分のカレンダーを表示できます。
ロケールを指定してカレンダーを表示
環境変数を指定すると、異なるロケール(地域設定)でカレンダーを表示できます。たとえば、日本語ロケールでカレンダーを表示する場合は次のようにします。
ncalコマンドとの違い
calと似たコマンドに「ncal」があります。これはカレンダーを縦向きに表示するためのコマンドです。
このコマンドを実行すると、次のような表示になります。
このように、曜日を縦に配置した形でカレンダーが表示されます。
まとめ
calコマンドはシンプルながら便利なカレンダー表示ツールです。基本的な使い方から応用的なオプションまで紹介しましたので、ぜひ活用してみてください。Linuxのターミナルに慣れるためにも、定期的にcalコマンドを使ってカレンダーを確認してみるのも良いでしょう。